12月9日にコンピュータサイエンス教育週間 (Computer Science Education Week: CSEdWeek)が始まった。米国のバラク・オバマ大統領がキックオフスピーチを行い、Googleがトップページのロゴでコンピュータプログラマの先駆者であるグレース・ホッパー氏を紹介。12月15日までの期間中には、数多くのプログラミングやコンピュータサイエンスに関する無料のワークショップ/イベントが行われる。

検索サイトのトップページで女性プログラマ、グレース・ホッパー氏を紹介するGoogle

CSEdWeekは、K-12 (幼稚園から第12学年まで)の生徒・学生がコンピュータサイエンスに触れるためのプログラムになっているが、老若男女を問わず「誰でもプログラミングを学べる」という意識を持たせるのを大きな目標としている。CSEdWeekのプロモーションビデオには、ビル・ゲイツ氏やマーク・ザッカーバーグ氏だけではなく、俳優のアシュトン・カッチャー氏や歌手のシャキーラなども登場。オバマ大統領が「携帯電話で遊ぶだけではなく、プログラムしよう」と訴える。

非営利団体Code.orgがCSEdWeekを目指して、プログラミングやコンピュータサイエンスに関するワークショップ/イベントを無料提供するイニシアチブ「Hour of Code」を組織しており、期間中には167カ国の約35,000校で、少なくとも1時間のコンピュータプログラミングに関する授業が行われる。米国ではAppleやMicrosoftが直営店でプログラミング/コンピュータサイエンスに関する無料ワークショップを提供する。Code.orgは1000万人の生徒・学生の参加と10億ラインのコードを目標としている。

CSEdWeekのWebサイトのトップページには、Hour of Codeの参加者数と、学生によって書かれたコードのライン数