PostgreSQL - The world's most advanced open sorce database

PostgreSQLグローバルデベロップメントグループは12月5日(米国時間)、サポート対象となっているブランチすべての最新版PostgreSQLを公開した。今回公開されたバージョンは「9.3.2」「9.2.6」「9.1.11」「9.0.15」「8.4.19」。これらバージョンはレプリケーションとデータベースメンテナンスに関してデータ消失の可能性があるバグ修正を含んでおり、すべてのユーザに対してこれらバージョンへのアップグレードが強く推奨されている。

今回特に問題視されているのはマスターとスタンバイとの間でデータ消失が発生する可能性があるというもの。PostgreSQLバイナリレプリケーションを使っている場合にこの問題の影響を受ける可能性がある。すべてのユーザが影響を受ける種類の不具合ではないものの、どの段階でこの問題が発生するのかを予測することが困難であるため、すべてのレプリケーション機能利用者に対してバックアップを実施してアップグレード作業に取りかかることが強く推奨されている。

またこのバージョンではVACUUMに関するタイミング問題の修正も含まれている。数週間ごとに「transaction ID wraparound」を経験しているような高トランザクションな状況で発生する可能性が高い。こうしたユーザはアップデートを実施したあとでvacuum_freeze_table_ageを0に設定するとともにデータベース全体に対してVACUUMを実施することが求められている。