JR東日本はこのほど、現在の「Suica」エリアとの間で利用が多い一部の駅と「Suica」エリアとの間などで、2014年4月1日から「Suica」が使えるようになると発表した。対象となるのは、中央本線長坂駅・小淵沢駅、水郡線上菅谷駅・常陸太田駅、東北本線一ノ関駅・平泉駅、磐越西線猪苗代駅・会津若松駅、信越本線柏崎駅・直江津駅、羽越本線中条駅・坂町駅など首都圏・仙台エリア・新潟エリアの12線区33駅。

首都圏・仙台・新潟エリアの12線区33駅で「Suica」一部サービスが利用可能に(写真はイメージ)

今回新たに利用可能となる駅と、現在の「Suica」エリアの駅との間で乗車する場合、または今回利用可能となる駅相互間を乗車する場合に、「Suica」利用が可能に。「Suica」と相互利用を実施している他の交通系ICカードも同様に利用可能となる。新たに利用可能になる33駅と、現在の「Suica」エリアとの中間にある駅については、中間駅自体が33駅に含まれていない限りは「Suica」利用の対象外となる。首都圏、仙台、新潟の各エリアをそれぞれまたがっての利用は不可。

新たに利用可能になる33駅と現在の「Suica」エリアの駅との間の「Suica」利用については、「Suica」チャージのみとなり、これらの駅を含む「Suica」定期券の発売は行わない。これらの駅での「Suica」の発売・払いもどし・再発行も行わないとのこと。

この変更にともない、4月1日から仙台エリアに「大都市近郊区間」を新設するとともに、首都圏エリアと新潟エリアの「大都市近郊区間」を拡大する。「大都市近郊区間」内のみを普通乗車券または普通回数乗車券で利用する場合、実際に乗車する経路にかかわらず、最も安い経路で計算した運賃で乗車できる。

ただし、仙台エリアに新設される「大都市近郊区間」については、東北新幹線郡山~一ノ関間と、山形新幹線「つばさ」で奥羽本線福島~新庄間を乗車する場合は含まれないため、実際に乗車する経路の乗車券を買い求める必要がある。これと同時に、仙台エリアの4区間で実施していた、乗車経路の長短にかかわらず短い経路で運賃を計算していた特例は廃止となる。