セレスは、全国の女子学生(短大1~2年生、大学1~4年生)を対象に、「女子学生のキャリア意識調査」を実施した。調査は11月27日~29日にかけて行われ、746の有効サンプルを得た。
約92%が卒業後は就職を希望
まず、学校卒業後に就職をしたいか尋ねたところ、91.7%が「就職したい」と回答した。また、希望する雇用形態について聞くと、94.2%が「正社員」と回答。派遣や契約社員などフルタイム非正規社員を希望する人は2.1%、パートタイムは3.6%だった。
転勤OKの総合職を希望する人は13%
総合職と一般職のどちらを希望するか聞くと、1位は「一般職」(46.4%)、2位は「総合職(転勤なし)」(40.4%)、3位は「総合職(転勤あり)」(13.2%)だった。総合職は「転勤あり」「転勤なし」を合わせると過半数を占め、2人に1人は総合職を希望していることがわかる。
恋人有無別で比較すると、恋人がいない人の50.7%が一般職を希望していることに対し、恋人がいる人のうち同項目を選んだのは39.8%にとどまった。同社は「恋人がいる女子学生の方が総合職を希望する傾向にあるのかもしれない」としている。
学年別に比較すると、短大2年生と大学4年生が最も多く選択したのは「総合職(転勤なし)」だった。短大2年生については、一般職よりも22.3ポイントも多く総合職(転勤なし)が選択され、総合職に対する思い入れが他学年よりも強いことが分かる。
結婚後に家庭に入りたい人は「そもそも働きたくない」!
「結婚した場合、結婚後も結婚前と同じ職場で同様に働きたいと思いますか」という質問に対しては、全体1位「はい」(62.3%)、2位「職場や雇用形態を変えて働き続けたい」(27.7%)、3位「一切働かず家庭に入りたい」(9.9%)という結果となり、寿退社を希望する人は1割にとどまった。
また、「結婚後に一切働かず家庭に入りたい理由」について質問したところ、全体1位「そもそも働きたくない」(59.9%)であり、2位「家事に専念したい」(55.4%)、3位「子どもの成長を近くで見届けたい」(37.8%)が続いた。
同設問を恋人有無別に比較すると、恋人がいる人が最も多く選択した項目は1位「家で配偶者の帰りを迎えたい」(57.7%)であり、2位「そもそも働きたくない」(53.8%)、3位「家事に専念したい」(55.4%)であった。一方、恋人がいない人が最も多く選択した項目は1位「そもそも働きたくない」(62.5%)、2位「家事に専念したい」(58.3%)、3位「子どもの成長を近くで見届けたい」(33.3%)であった。
「出産した場合、出産後も出産前と同じ職場で同様に働きたいか」という質問では、全体1位「はい」(50.7%)、2位「職場や雇用形態を変えて働き続けたい」(34.3%)、3位「一切働かず家庭に入りたい」(15.0%)であった(図13)。当調査の結果から、結婚・出産後も働くことに対してポジティブな意見を持つ女子学生が多いことが分かった。