アプリックスIPホールディングス(以下、アプリックス)は12月2日、国際標準化機関認定登録局から発行された識別番号と米国の国立標準技術研究所(NIST)が認定した暗号化方式等を組み合わせ、独自に開発した技術を用いて第三者が勝手に利用できない固有のIDを発行し、Beaconから送信するIDとして利用することにより、成りすましや誤用を防ぐことを可能にしたサービスの提供を開始すると発表した。

アプリックス製 Beaconモジュール「BM1」特長

Beaconが送信するIDは、ユーザーが任意に設定できるため、誤って同じIDが使われたり無断で送信されるなど、第三者による不正利用等を防ぐ方法がないため、成りすましを規制することが難しく、Beaconの利用に不安を感じさせ、普及の妨げになることが危惧されている。

今回、アプリックスが提供するサービスの利用により、悪意のある第三者が国際標準規格に違反した製品やアプリケーションを恣意的に作らない限り、同じIDが不正に利用されないため、安易な成りすましを防ぐと共に、同社の提供する電子認証等の高度なセキュリティ機能と組み合わせることにより、Beaconの真偽を簡単に確認することが可能となる。

同社は今後、Beaconモジュール購入者に対して無償で固有のIDを発行するだけでなく、Beaconモジュールを製造する他のメーカーに対しても電子認証等の高度なセキュリティ機能の利用を可能にする技術及びサービスのライセンス提供を行い、プライバシーやセキュリティ関連で重要なサービスを提供するプラットフォームベンダーが、同社の提供する技術やサービス等、安全で快適なM2Mのインフラを利用することで、中核となるM2M関連事業の収益基盤を拡充して行く。