米Akamai Technologiesは12月2日(現地時間)、DDoS攻撃対策サービスを提供するセキュリティ企業Prolexic Technologiesを3億7000万ドルで買収すると発表した。AkamaiではProlexic買収により、アプリケーションレイヤとネットワークレイヤにおける包括的な保護を顧客に提供できるようになるとしている。
Prolexicは、2003年に設立された、クラウドベースのDDoS攻撃対策サービスを提供する企業。「DDoS緩和サービス」(DDoS Mitigation Service)は、DoSやDDoSを監視、検出し、攻撃を止めるサービス。1.5Tbpsの帯域で、Layer3、4、7層を対象に、HTTPSを利用する攻撃も含めて監視できることが特徴という。
フロリダ州ハリウッドに本社を置き、米国、欧州、アジアに監視センターを持つ。顧客は、金融機関、政府機関、エネルギー、メディア、クラウドプロバイダー、小売など多岐にわたる。これまでに対処したDDoS攻撃の最大規模は、2013年の167Gbps/144pps(packet per second)とのこと。
ProlexicのCEO、Scott Hammack氏は、買収の効果について「これまでにないレベルでのネットワークの可視化と保護を提供できる」とコメントしている。買収は現金で行われ、2014年前半には完了する。