東芝は11月29日、映像事業の構造改革の一環として、日本国内向け液晶TVの生産拠点である大連東芝テレビジョン社(大連東芝電視:DLTV)での生産活動を12月末までに終息すると発表した。

TV生産の自社拠点を集約し、生産委託先との協業を進めることで、さらなる固定費削減と生産効率の向上を図る。なお、DLTVは生産終息に伴い解散する。現在、日本国内向けにDLTVで生産している機種については順次、生産委託に移行し、中国市場向け製品については、引き続き現地企業との協業による供給を継続する。

東芝では、今年度の構造改革の施策として、液晶TVの欧州生産拠点を台湾Compal Electronicsへ売却するなど、海外生産拠点のファブライト化を進めてきた。今回、一連の生産拠点整備の最終段階として、中国の拠点についても生産を終息することで固定費の削減などを進め、2013年度下期の黒字化を目指すとしている。