動画サービス「ニコニコ生放送」が、話題の「アイソン彗星」が11月29日に近日点を迎えるにあたり、白昼での観測中継に初挑戦することが明らかになった。

参考画像:白昼のパンスターズ彗星

現在ニコ生では、11月16日より観測中継番組『みんなで一緒にアイソン彗星を観測しよう』を放送中。「アイソン彗星」は、11月29日に太陽に最も接近する"近日点"を通過するが、通過の瞬間は午前3:34頃を予定しているため、地球上での観測は難しいという。日本では、午前7:10以降から近日点を通過した直後のアイソン彗星が観測できる見込み。しかしながら、今回の白昼の「アイソン彗星」撮影は、彗星自体が太陽の近くに位置するため撮影には危険がともない、さらに空の明るさに「アイソン彗星」の光が埋もれてしまうため、観測・撮影は非常に困難だとも言われている。

今回ニコ生では、この状況下で近日点通過直後の「アイソン彗星」の撮影に挑戦。福島の「ほしのむら天文台」と北海道・陸別の「銀河の森天文台」と協力し、この2カ所から、近日点通過直後のアイソン彗星生中継する。「ほしのむら天文台」からは、『月刊天文ガイド』の井川俊彦カメラマンらとともに、NASAのSOHO探査機からの映像を見ながら、近日点の瞬間を実況放送、および白昼の「アイソン彗星」を解説していくという。

当日の番組は、「ほしのむら天文台」からの中継が3:00~15:00、「銀河の森天文台」からの中継が7:00~10:00を予定している。詳細は各番組ページまで。

アイソン彗星(ニコ生放送)

アイソン彗星11月16日撮影

「アイソン彗星」は、2012年9月21日に発見され、発見した観測グループの名称「アイソン(ISON:International Scientific Optical Network)」から名づけられ、11月29日には、太陽にもっとも近づく近日点を迎える。太陽に接近したタイミングで、蒸発や崩壊にならなければ、日本でも最も明るく輝く大彗星となり、肉眼でも見られる可能性が高いという。この機会を見逃すと二度とお目にかかれない"世紀の大彗星"と言われ、今年の天体現象のメインイベントとして期待されている。

番組名:【近日点・第4夜】みんなで一緒にアイソン彗星を観測しよう~福島・ほしのむら天文台
放送日時:11月29日(金)3:00~15:00頃(予定)
収録場所:福島・ほしのむら天文台
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番組名:【近日点・第4夜】みんなで一緒にアイソン彗星を観測しよう~北海道陸別・銀河の森天文台
放送日時:2013年11月29日(金)7:00~10:00(予定)
収録場所:北海道陸別・銀河の森天文台
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パンスターズ彗星(C)Toshihiko Igawa