IT調査会社のCanalysは11月26日、2014年のクライアントPC市場(デスクトップPC、ノートPC、タブレット)の予測を発表した。タブレットの出荷台数は2億8500万台、ノートPCは1億9200万台、デスクトップは9800万台となり、タブレットがクライアント市場の50%を超える見込みだ。タブレットは2017年には3億9600万台に拡大する。

2014年クライアントPC出荷台数予測

ベンダー別では2013年を通してAppleがトップを堅持し、第4四半期に投入したiPad Airや新しいiPad miniでポジションを強化した。タブレット市場で利益出す数少ないベンダーだが、今後のシェア減少は避けられないとする。

Microsoftは、Windows Phoneを展開するNokia買収などを背景に、2014年タブレット市場で2012年の2%から5%に拡大する。

Androidベースのシステムのシェアは1億8500万台で65%に達する。第3四半期に27%のシェアを持っていたSamsungが成長する一方で、Acer、Asus、Lenovo、HPなどのベンダーシェアは減少を始める。エントリーモデルでは150ドル近辺での価格競争に入るという。

BlackBerry事業やBarnes & Nobleの事業見直しなど、2014年は業界再編が進むと指摘している。