パナソニック エコソリューションズ社は11月26日、自治体や観光地、企業、商業施設などに対する電気自動車(EV)向け充電設備の拡大に向けた取り組みの一環として、映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」に登場するキャラクターおよび機体をモチーフにした箱根地区専用デザインの充電スタンド「ELSEEV(エルシーヴ)」を神奈川県箱根町に設置したと発表した。

箱根町は、環境先進観光地を目指した「箱根EVタウンプロジェクト」として、環境貢献とEVの活用を進めている一方、エヴァンゲリオンの舞台である第3新東京市のモデルとして、継続的に同作品とコラボレーションした観光プロモーションを行ってきた。

今回同社は、電気を動力源とするエヴァンゲリオンと電気自動車のイメージを重ね、箱根地区専用のエヴァンゲリオンモデルの充電スタンドをデザインしたという。

「ELSEEV」エヴァンゲリオンデザイン各種

実際に、箱根地区専用のエヴァンゲリオンデザインの充電スタンド「ELSEEV」が設置されたのは、道の駅「箱根峠」と箱根町立箱根湿生花園の2カ所。箱根峠には、エヴァンゲリオン初号機の箱根地区専用デザインの充電スタンドが、箱根湿生花園には同じく専用デザインのエヴァンゲリオン2号機の充電スタンドが設置されているが、同社では今後も、箱根地区の観光施設などへの設置提案・普及活動を進め、箱根町におけるさらなるEV充電設備の普及と、観光資源としての活用に貢献していきたいとしている。

道の駅「箱根峠」に設置された専用デザインの充電スタンド

箱根湿生花園に設置された専用デザインの充電スタンド

また同社は、併せてELSEEVシリーズとして、新たに充電ケーブルを搭載するMode3方式に対応した壁面取付タイプの充電ボックス「ELSEEV cabi」(Mode3)を2014年1月21日から発売することも発表した。

同製品は、公共施設などの壁面に設置する壁面取り付けタイプで、充電時以外は付属の充電ケーブルをボックスの中にすべて収納できるため、美観を損なわないほか、いたずら防止などにも効果があるという。さらに、充電コントロール機能付タイプもラインアップに用意しており、別売りのピークコントロールボックスと組み合わせることで、家庭および施設全体の電気使用量に応じて、充電時の電流値を自動制御することが可能となる。

なお同社によると同製品は、価格が標準タイプで17万円(税別)、充電コントロール機能付きタイプで18万円(同)としているが、経済産業省「次世代自動車充電インフラ整備促進事業」の補助対象機種への申請を予定しているという。

「ELSEEV cabi」(Mode3)の外観と利用イメージ