ALSOKは11月26日、人の話す声から「誰が話しているのか」を認識して本人確認を行う、バイオメトリクス認証の1つである話者認識技術において利便性を高める、独自のアルゴリズムを開発したと発表した。

バイオメトリクス認証は、指紋や顔、静脈、虹彩などの身体的な特徴によって個人を特定するため、暗証番号を覚える、IDカードを持ち歩くといった必要がないという特徴をもつ。

話者認識は、声の音質(周波数情報)から、予め登録された「誰が話しているか」を認識する技術。話者認識を行う従来の製品は、音声を登録する際に、本人の音声データを大量に用意する必要があったが、ALSOKでは、少ない音声データで登録が完了する、独自のアルゴリズムを開発した。

今回、開発したALSOK独自技術により、個人差に対応して、安定した認識精度を得ることができ、年齢によらず高い認識精度を実現しているほか、少ない音声データで登録を完了させることが可能となっている。

また、直近の話した声でデータベースを自動更新し、常に最新の声質に対応する独自技術も開発した。

同社では、2年以内の実用化を目指し、研究開発を進めるとしている。

認証技術の応用例