映画『フォスター卿の建築術』フライヤーイメージ

東京都・渋谷の映画館「渋谷アップリンク」は、アップル本社の"宇宙船型"新社屋(Apple Campus2 Project)などを手がけたイギリスの建築家・ノーマン・フォスターのドキュメンタリー映画『フォスター卿の建築術』を、2014年1月3日より3週間限定で公開する。

同作は、アップル本社の"宇宙船型"新社屋やロンドン市庁舎などさまざまな建築物を手がけ、イギリス国内に留まらず世界中で多くのプロジェクトを担当し国際的な評価を受けている建築家・ノーマン・フォスターに迫るドキュメンタリー。作中では、バックミンスター・フラーとフォスターとの会話、リチャード・ロジャースやリチャード・ロング、蔡國強、U2ボノへのインタビュー、そして数多くの建築作品を通し、"フォスター卿のデザイン哲学"を垣間見ることができるという。 このたび、映画の公開に先駆けて公式Webサイトと予告編が公開された。予告編は、彼の作品であるスイス・リ本社などをとらえた映像に、フォスターが自身の理念を語る肉声が重ねられたものとなっている。ちなみに、この作品はアップリンクでの期間限定上映ののち、順次全国公開される。

映画『フォスター卿の建築術』場面カット (c)Valentin Alvarez

なお、ノーマン・フォスターは1935年マンチェスター生まれの建築家。マンチェスター大学で建築・都市計画を学ぶ。1961年に卒業し、奨学金を得てイェール大学に入り、建築学の修士号を取得。大学卒業後、バックミンスター・フラーに師事。その後1963年にチーム4を共同で立ち上げ、1967年にフォスター・アソシエイツを設立、のちにフォスター+パートナーズとなる。1999年、プリツカー賞受賞。2002年、高松宮殿下記念世界文化賞受賞。1990年、英国女王より騎士爵の称号を与えられた。1997年、メリット勲章。1999年には、テムズバンクのフォスター男爵という一代貴族の肩書きを得た。