12月7日に公開されるアニメーション映画『ルパン三世 vs 名探偵コナン THE MOVIE』の完成試写会が14日、東京・千代田区「有楽町朝日ホール」にて行われ、主要キャスト陣が登壇した。

前列左から、栗田貫一、内野聖陽、コナンくん、夏菜、高山みなみ、後列左から、沢城みゆき、浪川大輔、山寺宏一、山崎和佳奈、小山力也、山口勝平

この日の舞台あいさつにはゲスト声優として出演した俳優の内野聖陽とタレントの夏菜をはじめ、『ルパン三世』からルパン三世役の栗田貫一、石川五ェ門役の浪川大輔、峰不二子役の沢城みゆき、銭形警部役の山寺宏一、そして『名探偵コナン』からは、江戸川コナン役の高山みなみ、毛利蘭役の山崎和佳奈、毛利小五郎役の小山力也、怪盗キッド役の山口勝平と、クロスオーバー作品ならではの豪華な面々が顔を揃えた。

最初のあいさつで栗田は「映画『半沢直樹』がついに公開。……やられたから、やり返さない!」とドラマ『半沢直樹』の堺雅人のモノマネを披露し、続けざまに「映画『相棒』のパート3が……」とドラマ『相棒』の水谷豊のモノマネで追撃。早速会場は爆笑に包まれた。高山も「凄いですね」とモノマネのクオリティに感動しつつも、「劇場の収録中もずっとこんな調子でした」と振り返る。また、栗田は「TVアニメ版で高山さんと個人的なお付き合いをして4、5年。その間に信頼関係が深まり、今回のルパンとコナンはうまく相対せた。アニメの中で戦っていてもすごい安心感があった」と、作品に確かな手応えを感じているようだった。

映画版で初参戦となる浪川は「ルパンで五ェ門となったのはここ3年ぐらい。先代のレジェンドたちの背中を追っていきたい」と意気込みを語ったほか、沢城は「これまでの不二子は"対男"のシーンが多かったが、今回は女が相手。『あ。この行為は許せちゃうんだ』とか新しい発見も多かった」と、不二子の新たな魅力をアピールした。

今回"ルパン世代"代表として、声優にチャレンジした内野は「ルパン三世は子どもの頃からの憧れの存在。オファーがきた時は神の思し召しだと思い、二つ返事で引き受けました」と話し、小学校の頃から毎週欠かさずアニメを見ていたという"コナン世代"代表の夏菜は「とにかく本当に楽しかった。信じられないくらい!」と、それぞれに本作品に参加できる喜びを伝えた。

また、会場には『ルパン三世』の原作者であるモンキー・パンチ氏と、『名探偵コナン』の原作者・青山剛昌氏もこの完成披露試写会で本作を鑑賞しており、紹介された2人は客席から立ち上がり、熱い握手を交わし、会場から大きな拍手が送られていた。

トークショーの後は、フォトセッション時に持つ看板を「ルパンカラー」と「コナンカラー」のどちらにするかを賭け、ルパンチームとコナンチームに分かれたじゃんけん対決(5回勝負で最初に3勝したほうが勝利)が勃発。不二子(沢城)vs怪盗キッド(山口)、五ェ門(浪川)vs毛利小五郎(小山)、ルパン(栗田)vsコナン(高山)などドリームマッチが続き、結果は2対2。ラストの内野と夏菜のゲスト声優対決で内野が勝利をもぎ取り、「ルパンカラー」の看板でのフォトセッションとなった。最後のあいさつで栗田は「ルパンとコナンは今回だけでは終わらない。何年か後に再会できるような気がする」と続編への意欲を見せ、イベントは終了した。

『ルパン三世 vs 名探偵コナン THE MOVIE』は、モンキー・パンチ原作の『ルパン三世』と青山剛昌原作の『名探偵コナン』のクロスオーバー作品第2弾。『ルパン三世』は2011年に石川五ェ門・峰不二子・銭形警部の声優陣が一新されてから初となる新作映画となる。今回、内野はルパンとコナンの前に立ちふさがる謎の男アラン・スミシーを演じ、夏菜は物語のキーパーソンとなる人気歌手エミリオのマネージャー・クラウディアを演じる。