LLVM is a robust system, particularly well suited for developing new mid-level language-independent analyses and optimizations.

11月7日(米国時間)、カリフォルニア州サニーベールにおいてFreeBSDベンダとFreeBSD開発者が集まっての国際会議「FreeBSD Vendor Summit, November 7, 2013」が開催された。発表内容のいくつかはPDF資料として公開されている。この資料のうちLLVM LLDBへの対応状況を説明した「LLDB Introduction and Updates (PDF)」をPhoronixが記事として取り上げている。

FreeBSDプロジェクトがデバッガとしてLLVM LLDBへ向かっているのにはライセンス上の理由がある。FreeBSDプロジェクトはFreeBSDのベースコードにGPLv3のもとで提供されているソースコードはマージしない方針を取っている。このため現在でもGPLv3へ変更される前の古いGDBをデバッガとして採用しており、よりモダンで性能のよいデバッガが求められている。LLVM LLDBはAppleのXCodeで採用されており、ライセンスもBSDライセンスで提供されているなどFreeBSDと相性がよい。

Phoronixではさらに同資料を引き合いに出してLLVM LLDBの利点を簡単に紹介している。これら利点はFreeBSDのみならずLinuxやほかのオペレーティングシステムにとっても有益といえる。

  • 処理速度が高速
  • マルチスレッドに対応
  • メモリ使用量が少ない
  • 正確性が高い
  • 出力がわかりやすい

今のところLLVM LLDBの機能にもっとも優れた対応をみせているのはMac OS X。FreeBSDとLinuxの対応はどちらもまだ完全とはいかない状態にあるが、急ピッチで対応が進められている。