ソニーは11月7日、13.3インチの業務用デジタルペーパー「DPT-S1」を発表した。同社によると、9型以上のモバイル製品として同製品は世界最薄・最軽量だという。発売日は12月3日で、市場推定価格は9万8000円前後。

13.3インチはA4サイズ相当の表示領域で、大量の紙を使用する企業や大学向けに適しているという。電子ペーパーには、E Inkの「E Ink Mobius」を採用。1200×1600ドットのフレキシブル電子ペーパーで細かい文字もくっきりと表示でき、紙文書と同じような文字サイズ、レイアウトで読むことができるとしている。

ペンが付属しており、紙のように書き込むことができるほか、画面に直接触れてメニューやページ送りの操作も可能。

DPT-S1

ストレージは約4GBだが、使用可能な領域は約2.8GB。サポートしているファイル形式はPDF 1.7の仕様に準拠したPDFのみとなる。外形寸法は233mm(幅)×310mm(高さ)×6.8mm(奥行)で、ペンホルダーを除いたディスプレイ部の最薄は約4.8mmとなる。重量は358g。

無線LANを内蔵しており、通信方式は IEEE 802.11 b/g/n(5GHz帯非対応)。電池は内蔵型リチウムイオン充電池で、USB充電時間が約3.5時間、ACアダプター充電時間が約2.5時間。充電池持続時間は、Wi-Fi機能OFF時で最長3週間、ON時で最長2時間。ページめくり数では約2万4000ページとなる。

ソニーによると、2014年4月を目処にDPT-S1を活用したソリューションを提供することで、「書類や教材など『紙のデジタル化』を図るとともに、業務プロセスをオンライン化して、生産性や学習効果の向上を支援する」としている。

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