ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)は、同社のアプライアンス製品、モバイルアクセスゲートウェイ「Soliton SecureGateway」、電子証明書対応オールインワン認証サーバ「NetAttest EPS」、電子証明書配布対応MDMサーバ「NetAttest EPS-ap」の3つそれぞれを、VMware対応の仮想アプライアンスとして、12月1日より販売を開始すると発表した。

「仮想アプライアンス」イメージ図

「Soliton SecureGateway」は、キャッシュを残さないセキュアブラウザ「Soliton SecureBrowser(無償)」とともに利用するモバイルアクセス用ゲートウェイサーバで、一般的なVPNゲートウェイとは異なり、Webに特化したシステムで、管理者が指定するWebシステム(例えば、Google Apps、Office 365、Salesforceなどのクラウドサービス、社内のWebシステム)に限定してアクセスを許可するもの。Soliton SecureBrowserの接続時の認証は、電子証明書やタンタイムパスワードも利用でき、クライアント端末はiOS/Android版だけではなく、Windows/Mac版も提供。スマートデバイスに限定せず、端末にとらわれないマルチデバイスモバイル環境を提供する。「Soliton SecureGateway Virtual Appliance SSG-ST81-V」の価格は、220万円(税別)から。

「NetAttest EPS」は、電子証明書やワンタイムパスワードによる認証を1台で提供するアプライアンスサーバで、今回、仮想アプライアンス版をリリースした「Soliton SecureGateway」との連携の他、さまざまなVPNゲートウェイや無線LANアクセスポイントと連携し、ユーザーや端末が正規のものかを判断し不正アクセスを阻止する。「NetAttest EPS Virtual Appliance 中規模版 EPS-ST04-V」の価格は、89万円(税別)から。

「NetAttest EPS-ap」は、NetAttest EPSの認証局と連携し、電子証明書を端末へインポート。無線LANやVPNの接続など、各種設定やセキュリティポリシーを一括適用でき、さらにモバイルデバイス管理(MDM)機能も搭載し、管理端末に対しリモートからの端末ロックやデータ消去ができる。「NetAttest EPS-ap Virtual Appliance 中規模版 EPSAP-ST04-V」の価格は、50万円(税別)から。

今回発表した3つの仮想アプライアンスは、Webベースのモバイル環境を仮想サーバで構築でき、3つを連携することで、更に強固なワンランク上のセキュリティを提供。モバイル環境からクラウドサービスにアクセスする際、接続クライアントは強力なセキュリティを持つセキュアブラウザSoliton SecureBrowserに限定し、すべて「Soliton SecureGateway」経由、接続時には「NetAttest EPS / NetAttest EPS-ap」の電子証明書やワンタイムパスワードで強固な認証を実施。一本化したネットワークの入り口のセキュリティを強化し、端末にデータを残さない安全なモバイル環境を実現する。