日本マイクロソフト(以下、日本MS)は、クラウドOSビジョンの基盤となるITインフラストラクチャを構築するための、サーバーオペレーティングシステム「Microsoft Windows Server 2012 R2(以下、Windows Server 2012 R2)」、システム管理製品「Microsoft System Center 2012 R2(以下、System Center 2012 R2)」のボリュームライセンスの販売およびパッケージ製品の販売(Windows Server 2012 R2のみパッケージ版)を11月1日より開始したと発表した。Windows 8.1対応のWindows Intuneの新バージョンも同時に提供を開始する。

Windows Server 2012 R2とSystem Center 2012 R2は、Active Directoryによるクラウドとの統合ID管理、Hyper-Vによる大規模な仮想化に加え、高性能ストレージやSDN(Software Defined Networking)などを低価格で実現し、高度に管理、クラウドと連携したハイブリッドで拡張性に優れた企業システムを構築。さらに、Remote Desktopアプリケーションは各アプリケーションストアからダウンロード可能で、Windows、Windows RT、iOS、OS X、Androidなどから、Windows Server 2012 Remote desktop serviceなどの仮想デスクトップへの容易なアクセスを提供。  

「Windows Server 2012 R2 Standard」

「Windows Server 2012 R2 Essentials」

Windows Server 2012 R2では、ドメインメンバーではないPCや、ドメイン参加機能を持たないPCやデバイス(iOSなど)にデバイス認証に基づいた社内リソースへのシングルサインオンアクセスを提供。これはクラウドから各種デバイスの管理を行うWindows Intuneによるもので、今回の新バージョンのリリースによりWindows 8.1、Windows RT 8.1、iOS、Android などのデバイスを管理できると共に、System Center 2012 Configuration Managerとの組み合わせにより、社内のデバイス管理と連携した一元管理が可能になる。このPCとモバイル機器向けの統合管理環境はWindows Server 2012 R2のアクセス保護と情報保護の新機能を補完する。

なお、System Center 2012 R2の主な特長は、インフラストラクチャのプロビジョニング、インフラストラクチャのモニタリング、自動化とセルフサービス、アプリケーション パフォーマンス監視、インシデント管理、問題管理、変更管理、サービス提供のリリース管理機能、マルチテナント環境におけるチャージ バック(課金)機能の統合が含まれる構成管理データベース(CMDB)を使用した ITIL(Information Technology Infrastructure Library)準拠のITサービス管理機能の提供など。

価格はWindows Server 2012 R2 Standardが17万円/1プロセッサ、System Center 2012 R2 Standardが18万8千100円/1プロセッサから。