伊藤忠商事は10月28日、エヌエフ回路設計ブロックが開発、商品化した蓄電池容量16.8KW時の産業用リチウムイオン蓄電池システムの販売を開始すると発表した。

同システムは停電を検知し、自動的に非常用負荷へ給電するバックアップ機能に加え、高度な負荷追従機能を持ち、平常時は設置場所における電力消費を設定されたピーク値以下に抑える事が可能であるため、スーパー、コンビニなどの小売店舗やオフィスビル、工場、マンション、公民館、学校といった幅広い施設に適用させることで、停電対策のみならず電気料金の低減に貢献することが可能になると同社では説明しているほか、すでに同システムの初号機を、ファミリーマートの店舗に試験的に納入しており、コンビニにおける導入効果の検証も進められているという。

同システムの定格電力は5.0kVA(定格電圧202V時)/自立運転時2.5kVA(定格電圧101V時)で、電気方式は単相3線、重量は500kgで、設置場所は屋内としている。なお価格は498万円(税別、工事費別)で、2013年12月末より順次出荷を開始する予定。同社では2014年度で200台の販売を目指すとしている。

16.8KW時の産業用リチウムイオン蓄電池システムの外観