マクロミルと、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)は10月25日、共同で調査を行った「2013年スポーツマーケティング基礎調査」の結果を発表した。
15歳~69歳の男女各1000名、計2000名を対象として9月20日~24日の期間で行われた。この調査はマクロミルの調査パネルを利用して実施しており、今回で10回目となる。
これによると、スポーツ参加市場規模は約2.6兆円に縮小したことがわかった。スタジアム観戦市場が伸びる一方、「用品購入」「施設利用・会費」市場は減少傾向にあるという。
スタジアム観戦の支出額は年間2万7624円で、2012年より7%増加した。ただ、スポーツ関連メディア市場は2297億円と、前年比で21.3%の大幅な減少を記録した。
最も好きなスポーツは「野球」となり、前年1位の「サッカー」を逆転。一方、自分でするスポーツとしては「自転車」の人気が上昇した。
好きなスポーツブランドとしては、「アディダス」や「ナイキ」といった海外ブランドに人気が集中。日本のブランドでは「アシックス」が3位、「ミズノ」が4位に入った。
ほかに、好きなスポーツ選手は10年連続でニューヨーク・ヤンキースの「イチロー選手」が1位。また、東北楽天ゴールデンイーグルスの「田中選手」が3位へ躍進を遂げた。
プロ野球ファンの人口推計では、総数が3448万人に増加。読売ジャイアンツが868万人で1位、阪神タイガースが557万人で2位となっているほか、東北楽天ゴールデンイーグルスのファンが増加し、359万人で12球団中4位となった。Jリーグファンは、1216万人で減少傾向が続いている。
また、2020年に開催される東京オリンピックについては、「賛成」が64.3%を占めた。関心がある競技としては、水泳、体操、マラソンが挙がった。