Defense Advanced Research Projects Agency

米国防総省国防高等研究計画局(DARPA)は10月22日(米国時間)、全自動ネットワーク防御システムの構築を目指してトーナメント「Cyber Grand Challenge (CGC)」を開催すると発表した。トーナメント方式で評価を実施し、優勝チームには200万米ドル(約2億円)の賞金が送られる。

DARPAでは、それぞれのチームにソフトウェアの評価、脆弱性のチェック、セキュリティパッチの生成、パッチを保護対象へ適用、といった処理を全自動で実施するシステムを開発させ、それらを互いに評価し合うことを想定しているという。こうした取り組みを通じて最新のプログラム分析研究とセキュリティソフトウェア技術とを結びつける狙いがある。

サイバー犯罪やマルウェアは増加する傾向を見せており、こうした状況に対応するには全自動の防御システムなどを利用してセキュリティ対策を補佐する必要があるとしており、今回のトーナメントはそうした取り組みを加速させるために実施されるものとみられる。