調査会社のカンター・ジャパンは、日本を含む22カ国の16歳以上の消費者に対し、「モノ(製品)を買うとき、スタイルやデザインは性能と同様に重要だと思うか?」という質問を行った結果を公開した。調査期間は2013年2月~4月。調査数は22カ国合計で約2万2,000名(日本は992名)。調査方法はインターネット(国により対面調査)。

調査国の中で13カ国をピックアップしてグラフ化した図

この調査では、「モノ(製品)を買うとき、スタイルやデザインは性能と同様に重要だと思うか?」との問いに対し、「非常にそう思う」または「ややそう思う」と回答した人の割合を合計し、アジア(日本、中国、インド、インドネシア、韓国、タイ)、ヨーロッパ(スペイン、イタリア、ドイツ、フランス、イギリス)、北米(アメリカ、カナダ)の数値を比較した。アジアでは「非常にそう思う」または「ややそう思う」と回答した人の割合がおおむね高い数値となった(日本で59%、中国70%、インド69%)のに対し、ヨーロッパと北米はそのほとんどが40%台にとどまった(イギリス39%、ドイツ41%、アメリカ42%など)。

また、同社は2010年にも同様の質問を投げかける調査を実施しており、「非常にそう思う」または「ややそう思う」と回答した人の割合について、日本における当時の回答と今年度の回答を比較した。その結果、2010年が51%、2013年が59%であり、8%の増加が認められた。

こうした結果から同社は、日本の消費者は欧米の消費者よりもモノ(製品)を購入する際に「スタイル」や「デザイン」を重視しており、その傾向は以前よりも強くなっていると総括した。

なお、今回調査に参加した国は、日本、韓国、中国、インド、インドネシア、タイ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ロシア、ポーランド、トルコ、南アフリカ、メキシコ、コロンビア、ブラジル、アルゼンチンとなっている。