11月23日より2週間限定で劇場上映される長編アニメーション『BAYONETTA Bloody Fate』(ベヨネッタ ブラッディフェイト)のワールドプレミア上映が22日、「第26回 東京国際映画祭」内で開催され、主要キャストによる舞台あいさつが行われた。

左からBAYONETTA(橋本真帆)、園崎未恵、田中敦子、木﨑文智監督

『BAYONETTA Bloody Fate』は、2009年にプラチナゲームズが製作し、海外でも高い評価を得た人気アクションゲーム『BAYONETTA』(ベヨネッタ)を長編アニメ化した作品で、監督は『バジリスク~甲賀忍法帖~』や『AFRO SAMURAI RESURRECTION』などを手がけた木﨑文智氏、アニメーション制作は「GONZO」が担当。人知を超えた肉体と能力を持つ魔女ベヨネッタが、両手両足に装備した武器と体術のコンビネーションで華麗に天使たちを狩る、∞(ノンストップ)クライマックス・アクションがどのような形でアニメ化されるのか、今年9月の発表時には話題となっていた。

この日の舞台あいさつには、ベヨネッタ役の田中敦子、ジャンヌ役の園崎未恵、木﨑監督が登壇。また、フォトセッション時には、先日行われた「第26回 東京国際映画祭」のオープニンググリーンカーペットで観客を賑わせた橋本真帆が扮するベヨネッタも応援に駆けつけ、会場に華を添えた。

2009年に発売されたゲームのCMやPVの吹き替えを担当していた田中は、まずプレミア上映を終えた観客に向かって「気持ちよく昇天していただけましたか?」とにっこり。さらに「当時ベヨネッタに恋をし、4年越しに彼女と融合できたので、私自身昇天するような気持ちで楽しくやらせてもらいました」と満足気に語っていた。

また、ベヨネッタの前にたびたび現れる謎の女・ジャンヌ役の園崎は「今回参加できる喜びと、原作のイメージを裏切らないように気をつけてがんばりました。アクションシーンがポイントなので、田中さんと一緒に映像を見ながら演技しています」とアクションシーンを一押し。そして、木崎監督は「現場はいつも倍以上の労力が必要だったと思う。少しでも原作のイメージに落とし込めていたら幸いです」とゲームのアニメ化という苦労を明かしていた。

また、ベネヨッタの魅力について田中は「やはり見た目のかっこよさはもちろん、彼女の内面的な苦悩や葛藤、何かに突き動かされて戦いに赴く、女性的な部分」を挙げ、一方の園崎はジャンヌを「ベヨネッタの対極にいる存在だけど、隣り合わせの部分もある。そして、ずっと変わらず貫き通す意志があり、女性でありながら男らしいところもある」と、その魅力をアピール。さらに、お気に入りのシーンについては、田中が「苦労もしたけれど、ワクワクする高揚感もあったベヨネッタとジャンヌの戦いのシーン」、園崎が「2人の戦いの中、羽がわーっと降りてくる描写のシーンがオススメ」と、同様のシーンを挙げていた。

『BAYONETTA Bloody Fate』は、11月23日より全国10劇場にて2週間限定で劇場公開。