Python Programming Language |
Pythonの次期メジャーバージョンとなる「Python 3.4.0」リリースへ向けた取り組みが進められている。現在はアルファ版が公開されており、次にベータ版、準備リリースとなり、最終的に2014年2月末での正式版リリースが計画されている。3.4には3系で取り組まれてきた改善が含まれているほか、いくつもの細かい修正、それといくつかの新機能が追加されている。
Python 3.4で導入されることになる主な新機能や機能変更は次のとおり。
- Pythonの標準ライブラリへ列挙型を導入
- 引数をチェックする専用言語Clinicの導入
- オブジェクトのファイナライズ機能を拡張しより多くのオブジェクトでファイナライザを使用できるように変更
- functools標準ライブラリモジュールにおいてシングルディスパッチジェネリック関数を導入
- PythonメモリアロケータをカスタマイズするAPIを提供
- 標準ライブラリに統計関連処理機能のモジュールを追加
- 非同期IOサポート機能の改善
- 新しく作成されるファイルディスクリプタを子プロセスへ引き継がないように変更(これまでの動作はセキュリティ的に好ましくない面があった)
現時点で提供されているバージョンはアルファの4つ目(a4)。ソースコードが公開されているほか、Windows向けのインストーラとMac OS X向けのインストーラが提供されている。