NetBSD is a free, fast, secure, and highly portable Unix-like Open Source operating system.

NetBSDカーネル内部でLuaスクリプトを動作させるためのコードがマージされた。この機能を利用するとカーネルに新しい機能を追加するにあたってC言語によるプログラミングではなくLuaスクリプトを使ったプログラミングが可能になる。カーネル開発の幅が広がるほか、高速開発のための方法のひとつとして利用できる。

Luaは軽量で高速なスクリプト言語。仕様がコンパクトで移植性に優れているという特徴がある。NetBSDはベースシステムにすでにLuaを取り込んでおり、Luaスクリプトによる記述ができるようになっている。今回カーネル内部においてもLuaスクリプトが利用できるようになったことで、C言語による開発を苦手とするユーザであってもカーネル内部での機能追加といったことがやりやすくなったといえる。

Luaに限らずカーネル内部における機能拡張などにC/C++言語以外のプログラミング言語を利用する取り組みがある。C/C++によるカーネル開発を実施できるデベロッパやユーザの数に限りがあるため、利用できるプログラミング言語を増やすことで開発できるユーザを増やすという目的があるほか、こうした取り組みにはC/C++では言語的に実現が難しい機能などをほかのプログラミング言語を利用することで実現するといった目的がある。