MMD研究所は10月15日、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの3社から発売されたスマートフォン「iPhone 5c」を利用し、JR山手線パケ詰まり調査を実施。ソフトバンクモバイルが最もパケ詰まりが少ないことがわかった。調査期間は9月24日から27日まで、9月30日の平日5日間。

同調査では、JR東日本エリア内の2012年度乗車人員において、山手線上位6駅(JR東日本発表)となる新宿、池袋、渋谷、東京、品川、新橋の6駅のホームおよび改札付近の計12スポットでパケ詰まりを調査。計12スポットで通勤・帰宅ラッシュ時に、Yahoo!Japanのトップページが完全に開くまでの表示時間を計測した。なお同調査は、2013年6月実施の「JR山手線」、同年7月実施の「名古屋・大阪」に続く第3弾のパケ詰まり調査だという。

パケ詰まり調査結果(2013年9月 iPhone 5c)

結果は、JR山手線上位6駅においてパケ詰まりが最も少なかったのはソフトバンクで1.0%(12/1200回)。続いて、auが2.3%(28/1200回)、ドコモが13.4%(161/1200回)という結果となった。

同社の6月のパケ詰まり調査と比較すると、auはiPhone 5のパケ詰まり率20.4%(245/1200回)からiPhone5cでは2.3%(28/1200回)と大幅に改善。前回もパケ詰まりの少なかったソフトバンクは2.3%(28/1200回)から1.0%(12/1200回)に改善された。一方、6月時点ではiPhoneを発売していないため、参考として前回調査に使用したXperia Z SO-02Eで比較。結果はSO-02Eは4.9%(59/1200回)だったが、iPhone 5cでは13.4%(161/1200回)となり、パケ詰まり頻度が高くなった。

Yahoo!Japanのトップページが表示されるまでの時間(2013年9月 iPhone 5cで駅・時間帯別)

Yahoo!Japanのトップページ表示の平均時間については、ソフトバンクが5.11秒でトップ。続いてauが6.28秒、ドコモが10.61秒という結果だった。この結果を調査時間別に見ると、7時~9時はソフトバンクが4.50秒、auが5.55秒、ドコモが9.01秒。17時~19時は、ソフトバンクが5.71秒、auが7.02秒、ドコモが12.20秒という結果。3キャリアともに夕方のほうが表示に時間がかかることがわかった。