GNU Make is a tool which controls the generation of executables and other non-source files of a program from the program's source files. |
10月9日(米国時間)、GNU Makeの最新版となる「GNU Make 4.0」が公開された。GNU Makeはソフトウェアのビルドなどに利用されるツール。ファイルの依存関係や更新時間などから対象となるファイルのみをビルドするといったことができる。オープンソースソフトウェアで広く活用されている。
「GNU Make 4.0」における主な特徴は次のとおり。
- GNU Guileの統合。GNU Guile 1.8および2.0以降のバージョンがサポートされており、GNU GuileをGNU Makeにおける組み込み言語として使用できる
- ターゲットや再帰処理ごとに出力をグループ化する--output-sync (-O)オプションの追加。パラレルビルド中に出力が混在してメッセージが読みにくくなることを防ぐ効果がある
- ターゲットのトレースを有効にする--traceオプションの追加
- 有効になっているすべてのデバッグ設定を無効にできるn指定を--debugオプションへ追加
- Windowsにおけるジョブサーバ機能を有効化
- Windowsにおける.ONESHELL機能の有効化
- BSD Makefileとの互換性を向上させるために!=シェルアサインオペレータを導入
- 2012年にPOSIXで定義された::=シンプルアサインオペレータを導入
- ファイルへの書き込みを実施する$(file ...)機能の導入
- makefile内部でMAKEFLAGSに-rおよび-Rオプションが指定されている場合の動作の改善
新機能が追加されているほか、以前のリリースから80を超えるバグが修正されたと説明がある。