米Yahoo!のメールサービス「Yahoo! Mail」が10月8日に16周年を迎えた。同社はユーザーインターフェイスを改善した新版をリリース(Web版、iOS版、Android版、Windows 8版)。新機能を追加すると共に、これまで有料のMail Plusで提供していた機能のほとんどを無料化した。
新しいMailではメール管理の効率性が向上している。まず、受信箱内で一連のやりとりをスレッド表示できるようになった(Conversations)。任意のメッセージをカンバセーションに加えることも簡単だ。またモバイルアプリで採用していたクイックアクションバーをWeb版にも導入した。モバイルアプリでは左右のスワイプでクイックアクションバーが呼び出すが、Web版では受信箱にリストされたメッセージの上でポインタをホバリングさせたり、メッセージを選択すると自動的に現れる。メッセージ検索、スター、削除、移動など、様々なアクションをワンクリックで実行できる。
Web版では添付ファイルをフルスクリーンでプレビューできる。またテーマが強化され、Apple Design Awardsを受賞したYahoo! Weatherアプリのビジュアルリッチなフォトテーマ機能をMailでも利用できるようになった。共有されたFlickrフォトも選択可能。1つのデバイスで設定したフォトテーマは、他のデバイスにも自動的に反映される。
これまでMail Plusで提供されてきた「使い捨てアドレス」「メールフォワード」「POPのオフラインアクセス」が無料化され、また無料版でもフィルターを200個まで設定できるようになった。これに伴いMail Plusの提供が終了になり、今後は広告が表示されない「Ad Free Mail」(19.99ドル/年)を有料メールサービスとして提供する。
なおWeb版でMailの新版を利用できるのは、米国、カナダ、英国、フィリピン、マレーシア、インド、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカで、英語のみ。順次、提供地域と対応言語を拡大していくという。