東京商工リサーチは20日、牛丼チェーン「牛丼太郎」を経営していた深澤(埼玉県・和光市)が9月6日にさいたま地裁から破産開始決定を受けたと発表した。

破産管財人には小林史芳弁護士が選任された。

深澤は1983年、東京都中野区に設立。牛丼を中心としたチェーン「牛丼太郎」の屋号で都内を中心に店舗を展開し、一時期は約5億9,000万円の年商を上げていた。しかし、大手チェーンをはじめとした同業者間との競合が熾烈化し、販売の伸び悩みが続いた上、価格の切り下げを強いられるなど苦境に陥り、「窮屈な繰り回しを余儀なくされていた」(東京商工リサーチ)。

近年は業況悪化が止まらず、2011年12月期の売上高は約1億5,000万円にまで落ち込み、2012年8月に事業を停止していた。

負債総額は債権者86名に対して約2億2,000万円。