アドビ システムズは、2013年度第3四半期(2013年6月1日~2013年8月30日)の決算を発表。それと共に、第3四半期に同社のサブスクリプション制サービス「Adobe Creative Cloud」の有償メンバー数が100万人を突破したことを明かした。

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同期の収益は9億9,510万ドルで、目標とした9億7,500万ドルから10億2,500万ドルの範囲内を達成。第3四半期に行った、クロスチャネルのキャンペーン管理技術を保有するNeolane社の買収により、同四半期の収益は約600万ドル拡大した。

また、第3半期末現在のCreative Cloudのサブスクリプション件数は103万1,000件で、2013年度第2四半期末から33万1,000件増加。企業のCreative Cloud加入が予想を上回る伸びを見せた。クリエイティブ分野の年間経常収益(Annualized Recurring Revenue - ARR)は5億4,600万ドルに拡大し、デジタルメディア全体のARRは6億5,500万ドルに拡大した。

この状況について、同社の社長兼CEO(最高経営責任者)であるシャンタヌ ナラヤンは、「サブスクリプション件数が第3四半期に100万件を超えるなど、Creative Cloudへの移行が予想を上回るペースで進んでいます」と語った。そして、同社エグゼクティブバイスプレジデント兼CFOであるマーク ギャレットは、「お客様からは永続ライセンスモデルよりもサブスクリプションが圧倒的に好まれており、当社のビジネスモデルの移行がさらに加速しています」とコメントした。

なお、GAAPベース希薄化後の1株当たり利益(EPS)は0.16米ドル。Non-GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は0.32米ドル、GAAPベース営業利益は1億1,040万ドル、純利益は8,300万ドル。Non-GAAPベース営業利益は2億2,300万ドル、純利益は1億6,440万ドル。営業キャッシュフローは2億1,550万ドル、繰延収益は4,270万ドル増加し、過去最高の7億3,400万ドルとなっている。