FreeBSD - The Power To Serve

FreeBSDは次期メジャーリリースとして「FreeBSD 9.2-RELEASE」の登場を目前に控えているが、別のバージョンが先に発表された。9系の次のメジャーアップグレードバージョンとなる10系初のアルファリリース「FreeBSD 10.0-ALPHA1」だ。FTPサーバからダウンロードが可能で、amd64版、i386版、ia64版、powerpc版、sparc64版が公開されている。

FreeBSD 10系にはさまざまな新機能が導入されている。主要なところでは新仮想化技術BHyVeの導入、新パッケージ管理システムpkg、ZFS TRIM / LZ4圧縮 / L2ARC圧縮のサポート、LLVM Clangコンパイラのデフォルト化、OSレベルでのライブマイグレーションを実現するVPS機能、可変シンボリックリンクの導入、10GbE NICなどの取り扱い性能の向上、Wifiネットワーク性能の向上、Raspberry Piのサポートなどが注目される。

FreeBSDはメジャーアップグレードの最初のバージョン(今回のケースではFreeBSD 10.0-RELEASE)のリリースはスケジュールよりも大幅に遅延する傾向がある。FreeBSDプロジェクトは2013年11月のリリースを目処に作業を進めているが、登場はさらに後になる可能性もある。