「犬のための建築」メインビジュアル (c)Hiroshi Yoda

東京都・乃木坂の「TOTOギャラリー・間」は、犬の尺度で建築を捉えなおすことで新たな建築の可能性を模索する企画展「ARCHITECTURE FOR DOGS 犬のための建築展」を開催する。開催期間は10月25日~12月21日(日月祝は休館、ただし10月27日、28日、11月3日、4日は開館)、開場時間は11:00~18:00(金曜は19:00まで)。入場無料。

同展は、世界をリードする建築家・デザイナーがデザインした「犬のための建築」13作品が紹介されるもの。アトリエ・ワン、伊東豊雄、MVRDV、隈研吾、コンスタンチン・グルチッチ、妹島和世、トラフ建築設計事務所、内藤廣、坂茂、藤本壮介、ライザー+ウメモト、原デザイン研究所、原研哉が参加する。

また、会場は大きくふたつに沸かれており、第1会場(3階)ならびに中庭では、柴犬・スピッツ・パグといった具体的な犬種を特定してデザインされ、それぞれの建築家やデザイナーの個性がにじみ出ている作品が展示される。一方、第2会場(4階)では「人間と犬のスケールを調整する装置」というコンセプトはそのままに、10数種の形態バリエーションに展開した原研哉による「D-TUNNEL」が、実寸大もしくは縮尺模型として初公開されることになっている。

ARCHITECTURE FOR LONG-BODIED-SHORT-LEGGED DOG アトリエ・ワン×ダックスフンド (c)Hiroshi Yoda

ARCHITECTURE FOR THE BICHON FRISE 妹島和世×ビションフリーゼ (c)Hiroshi Yoda

MOUNT PUG 隈 研吾×パグ (c)Hiroshi Yoda

そのほか、11月2日には「『犬のための建築』をめぐって」と題したシンポジウムも開催される予定だ。会場は東京ミッドタウン・ホールB、時間は12:00~14:00(予定)。このシンポジウムは「グッドデザインエキシビション2013」のプログラムとして開催され、同展に関連したエキシビションの無料招待枠が140名分用意されている。招待枠の提供は抽選で行われるため、詳細はWebサイトで確認してほしい(申込期間は9月13日~10月14日)。

なお、同展は、2012年12月にマイアミの「Design Miami/」にて最初の展覧会が開催され、2013年6月にロサンゼルスのロングビーチ・ミュージアムに巡回した後、このたびTOTOギャラリー・間にて開催されるものだ。2012年11月に先行してオープンした公式サイトでは、フリーダウンロードできる設計図も公開されており、設計図をもとに自作した「犬のための建築」の写真を投稿することもできる。