NTTドコモは9月10日、電話やメールなどの基本機能を使いやすくした「法人向けスマートフォン(仮称)」の開発を発表した。製造メーカーは富士通で、発売は12月~2014年1月の予定。開発途中であるため、外観は変更される可能性があるとしている。
同端末は、電話やメールなどの基本機能が使いやすい専用のユーザーインタフェースを採用しており、同機能の利用が多い法人ユーザーに安心して利用ができるとしている。
ほかにも法人ユーザーからの要望が多いセキュリティ機能については、指先だけでロックが解除できる「スマート指紋センサー」やパスワードの一括管理ができる「パスワードマネージャー」アプリを採用したことで、簡単かつ高度なセキュリティを保つことができるとしている。
ドコモのサービスとしては「SECURITY for Biz」に対応。端末管理やVPN、証明書などの機能をサポートしており、万が一スマートフォンを紛失した場合でも、遠隔操作でロックや初期化を実現している。
同端末は、購入後にアカウント登録といった設定を行うことなくスマートフォンとして利用できる。また、Google Playからのアプリダウンロードを制限しており、業務外での利用を制限できるとしている。なお、Androidバージョンは4.2(Jelly bean)。
省電力液晶ディスプレイ「WhiteMagic」搭載
ハードウェア面では、4.3インチ省電力液晶ディスプレイの「WhiteMagic」を搭載。明るさと省電力を両立した、直射日光の下でも見やすいディスプレイだという。解像度はQHD(540×960)で1677万色。ストレージ容量は8GB、RAMメモリは2GB。外部ストレージはmicroSDXC 64GBまで対応する。
バッテリー容量は2500mAhだが、3G/LTE待受時間の待受時間は現時点で未定。CPUはAPQ8064T 1.7GHzのクアッドコアを搭載。メインカメラには810万画素の裏面照射型CMOS、サブカメラには130万画素の裏面照射型CMOSを採用する。
Wi-FiはIEEE802.11 a/b/g/n/ac(ドラフト版)に対応。Bluetoothは4.0で、赤外線通信にも対応する。防水/防塵機能ではIPX5、8と、IP5X準拠となっている。
専用のデータ通信プランも
また、同端末の発売と同時に専用パケット定額サービス「Xiパケ・ホーダイ for ビジネス」が提供開始となる。Xiパケ・ホーダイ for ビジネスは月額2980円で月間500MBのデータ通信が利用できるというもの。利用データ量が500MBを超えた場合、月末までの通信速度が送受信最大128Kbpsに制限される。
Xi総合プラン契約者が対象となり、別途「spモード」「ビジネスmoperaインターネット」「ビジネスmoperaアクセスプロ」「ビジネスmoperaアクセスプレミアム」の申し込みが必要。ドコモでは「現在提供中のXiパケ・ホーダイ ライトと比較して1955円安い月額料金であり、法人ユーザーでも安心して利用していただける」としている。