板橋区立美術館は、再興・最高・再考をキーワードに、同館の狩野派コレクションにフォーカスする展覧会「狩野派SAIKO! ~再興!最高!再考?狩野派再点検~」を開催している。開催期間は9月29日まで(月曜は休館、祝日の場合は翌火曜休)、開場時間は9:30~17:00。入場無料。

「狩野派SAIKO!」メインビジュアル

狩野秀頼 酔李白図 板橋区立美術館蔵

沖一峨 花鳥図 板橋区立美術館蔵

同展では、室町時代から江戸時代まで400年にわたって日本絵画史上の最大勢力であり、血縁関係で続いた狩野家を中心とする専門絵師の集団「狩野派」の作品を紹介している。同館の古美術コレクションの核のひとつである狩野派の作品を中心に、始祖の正信から幕末の河鍋暁斎(かわなべきょうさい)まで、多様な狩野派を見ることができる。

また、秀頼(国宝「高雄観楓図屏風」)や、内膳(重文「南蛮屏風」)などの珍しい作品のほか、江戸時代の女性画家である清原雪信(きよはらゆきのぶ)、融女寛好(ゆうじょかんこう)、表絵師の春雪、了承など、知られざる狩野派絵師たちの作品も展示されている。