DragonFly BSD was originally forked from FreeBSD 4.8 in June of 2003.

9月4日(米国時間)、DragonFly BSDのリポジトリに「DIRFS」と呼ばれる新しいファイルシステムのコードがコミットされた。DIRFSはDragonFly BSDの仮想カーネルアーキテクチャ向けに開発されたファイルシステム。これまでメインツリーにはマージされていなかった。DIRFSがマージされたことで従来よりもDragonFly BSDのカーネル開発が容易になるものとみられる。

DragonFly BSDはカーネルをユーザ空間で動作させる機能として「仮想カーネルアーキテクチャ」を提供している。必要最低限の仮想化機能を提供し、カーネルをユーザランドで実行させるというもの。カーネル開発をユーザランドで実施できるためデバッグなどが実施しやすいという特徴がある。

「DIRFS」はホスト環境のディレクトリを仮想カーネルアーキテクチャ内部で利用できるようにするファイルシステム。BSD系OSが提供しているnullfsや、Linuxのmount --bindに相当する機能を仮想カーネルアーキテクチャ向けに提供しているものだと考えるとわかりやすい。DIRFSのソースコード量はnullfsよりも多いがunionfsよりも少ないといった量になっている。