ヤフーは5日、iPhoneおよびAndroidアプリを簡単に制作・運用できる新コンテンツマネージメントシステム(CMS)「Yahoo!アプリエンジン」の提供を開始した。

本サービスは、同社が提携するファストメディア社からスマートフォンアプリ作成ツールのOEM供給を受け、「Yahoo!アプリエンジン」として提供するもの。ヤフーが提供するクリック課金型広告「Yahoo!プロモーション広告」を正規代理店経由で申し込んだ広告主向けに限定提供するとのことで、費用は各代理店によって異なる(リリース当初は一部代理店のみの提供)。

一般的にアプリ制作は開発費や維持費が高い上、高度なプログラミング知識が求められる、複数OSに対応した継続的な運用が必要になるといった課題があるが、この「Yahoo!アプリエンジン」では、50種類以上の豊富なテンプレートの中から、わかりやすいUIを持った各機能をドラッグ&ドロップするだけで直観的にiPhone/Androidのネイティブアプリが作成可能となっており、手間の掛かるアプリの申請や運用・管理・分析などもアプリ上で手軽に行えるという。また、料金に関しても導入リスクの低い月額制を採用しており、従来のアプリ運営費用に比べて低価格な料金で利用できるとのこと。

このほかの主な機能としては、トップページでの美しいスライドショー、雑誌・カタログといった紙媒体の電子書籍化機能、SNSとの共有機能、音楽再生機能「サウンドボール」、位置情報に基づきプッシュ通知を送る「ジオプッシュ」、GPSによる店舗検索機能、ワンタッチコール機能、オフラインでもアプリを閲覧できる機能などが利用可能となっている。