ボイジャーは8月29日、富田倫生氏の追悼イベントを実施することを発表した。主催は富田倫生追悼イベント実行委員会。あわせて「本の未来基金」を創設することも発表している。

富田倫生氏は、著作権が消滅した文学作品などを収集・公開する電子図書館「青空文庫」の発起人のひとりで、今年8月16日に肝臓がんで逝去した。

同社は文化の共有に向けて精力的に活動を続けた故人の足跡を振り返り、その遺志を継ぐために、9月25日に千代田区の東京會舘ローズルームで追悼イベントを開催する。

追悼イベントは二部構成となっており、第一部は記念シンポジウム「青空文庫の足跡 : 著作権と文化の未来」が開かれ、第二部としてお別れ会「ありがとう富田倫生さん」が行われる。第一部は先着200名の事前予約制で参加費は無料。第二部は参加申込は不要で、参加費は5000円となっている。

また、追悼イベントの開催や青空文庫の今後の活動などを支援する目的で、「本の未来基金」を創設して寄付を募る。本の未来基金の入金口座と運営の詳細は現在準備中となっており、現在は暫定的に、Webサイトからペイパル口座を利用して寄付する形になっている。