アシストマイクロは28日、香港のiGroup社と販売代理店契約を締結し、学生の不正なコピーアンドペーストを発見して、レポート作成のマナーの指導や教育に活用するオンラインツール「Turnitin」と、研究者が自分の著作物について過去の文献との類似性を発見し、内容の独自性を確認するオンラインツール「iThenticate」の2製品を、同日より販売開始したと発表した。

「Turnitin」は、学生から提出されるレポートや論文の内容を独自のデータベースと照合、既存情報との類似性を数値化し、不適切な引用や剽窃の疑いがある文章を検出して講師の問題発見を迅速にサポートするとともに、学生への適正な文章作成指導を可能にするオンラインツール。

単に問題箇所をチェックするだけでなく、提出物の成績評価や学生同士のピアレビューがオンラインで行え、学生に対して充実したフィードバックの提供、論理的思考やライティングスキルの向上を支援するとともに、学生のうちから剽窃が研究不正であることを認識さられるという特徴をもつ。

「iThenticate」は、研究者や出版社などがその研究成果や著作物を公開する前に、データベースで既存の公開情報との類似性を確認、オリジナリティや新規性が確かであることを検査するオンラインツール。

これにより、自身が意図していない盗用行為(例:引用や参考文献の表記もれ)や共著者の正当性確認、コンテンツの品質向上が可能になり、不要な疑いや将来における撤回論文の発生を未然に防止する。

同社では、この2製品を単体で販売開始し、また、学習管理システム「Blackboard Learn」と「Turnitin」の連携ソリューションや、紙媒体でしか存在していない学術論文のデジタル化代行を含む付帯サービスの展開なども行うとしている。