9月7日に全国公開されるCGアニメーション映画『キャプテンハーロック』が、「第70回ヴェネチア国際映画祭」特別招待作品に選出されたことが明らかになった。

映画『キャプテンハーロック』メインビジュアル

ヴェネチア国際映画祭は、カンヌ国際映画祭とベルリン国際映画祭に並ぶ世界で最古の映画祭で「世界三大映画祭」のひとつ。『キャプテンハーロック』は、今回「特別招待作品」として上映され、さらに「内容にも胸を打たれたが、アクションがものすごい! ぜひ3D上映をしてほしい」と映画祭側からオファーを受け、急遽イタリア語字幕版の制作も決定している。ジェームズ・キャメロン監督からも、「3Dが上がったらすぐに見せてほしい」と熱烈なラブコールを受けており、海外76の国から上映オファーが殺到しているという。

この選出を受け、キャプテンハーロック役を担当した小栗旬は「とても興奮しております。ヴェネチアの地から、ハーロックが世界という海へ船出できることをとてもうれしく思っております」、ハーロックの暗殺指令を受けた青年ヤマ役の三浦春馬は、「とてもうれしく光栄です。制作スタッフの底知れぬ努力と技術があったからこその出展だと思います。この作品が世界に衝撃と興奮を届けられる事は間違いないと思っています」と、本作への確かな手応えを語っている。

そして、原作総設定を務める松本零士氏は「素晴らしい映像で甦ったハーロックが、世界のみなさんにこの作品を観ていただけることが楽しみです。これを機会にもっと先を目指してがんばります」、監督の荒牧伸志氏は、「歴史ある美しい街、ヴェネチアで最初に『キャプテンハーロック』を見てもらえるなんて、これ以上ない喜びです。イタリアにもハーロックの熱心なファンが多いと聞いていますので、皆さんの反応が楽しみです」と、本作への評価と海外の上映に喜びのコメン卜を寄せている。

なお、小栗旬と三浦春馬の両者が、それぞれの演じるキャラの立場から本作の魅力を語る「特別映像」が、8月3日から全国の上映劇場(一部を除く)で公開される。

東映東映アニメ史上最高額、総制作費3,000万ドルと言われている本作は、キャプテンハーロック役に小栗旬、新キャラクターでハーロックの命をつけ狙う青年・ヤマ役に三浦春馬、宇宙海賊クルーに蒼井優、古田新太、福田彩乃と豪華声優陣が出演する。物語は人類が銀河の果てまで進出した時代、戻るべき場所=地球への居住権を巡る紛争が勃発。切り札として建造された四隻のデス・シャドウ級宇宙戦艦の四番艦・艦長であり、英雄と呼ばれたハーロックは終戦とともに姿を消すが、呪われた宇宙海賊となって政府に叛旗を翻す。なぜハーロックは姿を消し、海賊となって現れたのか――原作・松本零士、脚本・福井晴敏、監督・荒牧伸志による超大作が、30年の時を経て蘇る。

(C)LEIJI MATSUMOTO/CAPTAIN HARLOCK Film Partners