ソフトバンクテレコムと衛星測位利用推進センター(SPAC)は7月26日、準天頂衛星初号機「みちびき」を利用した位置情報の測位精度に関する実証実験を、鹿児島県種子島と屋久島で2013年秋より実施すると発表した。

両者は、5月に経済産業省による「準天頂衛星システム利用実証事業」の補助事業に共同で申請を行っていた。

現在、一般的にGPSと呼ばれている位置情報の測位精度は10m以上の誤差があるが、「みちびき」などの準天頂衛星システムを活用することで、対応受信機で誤差1m前後の高精度な測位が可能になるという。

実証実験では、ソフトバンクモバイルが提供する位置情報を利用した情報配信サービス「ふらっと案内」と、「みちびき」の位置測位情報、屋内でも位置情報送信が可能なIMESを利用して、屋内外のシームレスな測位を行うとしている。

種子島では、300名の参加モニターを一般から募集し、種子島全域を対象としたデジタルスタンプラリーの「種子島ランドマーク実証実験」が行われる。

同スタンプラリーでは、種子島を舞台としたゲーム「ROBOTICS; NOTES」とコラボレーションし、ARと「みちびき」を活用することで、同ゲームの世界観に近いデジタルスタンプラリーを提供するとしている。

開催期間は、10月25日~27日、10月26日~28日、11月2日~4日の3つで、モニター参加は「専用サイト」より申し込むことができる。

種子島ランドマーク実証実験のモニター参加告知

また、屋久島の実証実験では、位置測位困難地域での高精度な位置情報の受信を目指す。こちらはモニターを募集せず、スタッフが測位・検証を行うとしている。