Texas Instruments(TI)は、ARM Cortex-R4コアを搭載したマイコン「Hercules」シリーズの最新ツールとして、ローンチパッド「LAUNCHXL-TMS57004/RM42」2製品を発表した。

同ローンチパッドは、マイコン「Hercules」シリーズの「TMS570LS04x」と「RM42x」を搭載した、「LAUNCHXL-TMS57004」および「LAUNCHXL-RM42」の2種類がある。価格は19.99ドルと、マイコン「Hercules」で最も低価格で供給される評価プラットフォームであり、マイコンの性能および、様々な機能安全を体験・評価するための入門レベルに必要なオプションを提供する。

同梱されているのは、開発ボード、USBケーブル、ドキュメントなどで、モジュール方式で迅速に評価が開始できる。オンボードのエミュレーションおよび付属のデモソフトウェアでは、同マイコンに統合された高度な機能安全を簡単に体験することが可能という。

この他の特徴としては、ブースタパック拡張40ピンヘッダ(BoosterPack XL connection standard)によって様々なドーターカードによる機能拡張が可能。また、その他機能拡張用に追加ヘッダピンを準備、マイコンの全ピンにアクセスできる。さらに、ACアダプタ不要のUSB電源動作、JTAGエミュレータ「XDS100v2」、 LEDライト、光センサおよびSCI-PCシリアル通信ポートを搭載、設計の柔軟性を提供する。加えて、EclipseベースのCode Composer Studio IDE(統合開発環境)の最新バージョンをサポート、開発を簡素化できる。この他、マイコン「Hercules」シリーズのプラットフォーム用ペリフェラルコード開発をただちに開始できる、GUIベースのコード生成ツール「HALCoGen」を別途無償ダウンロードにより利用できるという。

なお、デュアルロックステップ動作のARM Cortex-R4ベースのマイコン「Hercules」は、ISO 26262およびIEC 61508をはじめとした産業用安全標準規格の適合を必要とする車載、産業用および医療用の各種のセーフティクリティカルアプリケーション向けに開発された製品となっている。