OpenGL is the most widely adopted 2D and 3D graphics API in the industry, bringing thousands of applications to a wide variety of computer platforms.

Khronos Groupは7月24日、OpenGLの最新版となる「OpenGL 4.4」を発表した。併せて現在策定を進めている「OpenCL 2.0」についても発表している。

「OpenGL 4.4」はDirect3DからOpenGL 4.4への移植を簡単にするための機能が追加されている点が特に注目される。この結果、Windows向けにDirect3Dを使用して開発された3D系アプリケーションをMac OS XやLinux、FreeBSDといったOpenGL系のドライバを採用するオペレーティングシステムへ移植しやすくなる。

また4.4は、OpenGL互換テストが開発されたバージョンとしても注目される。試験の対象となるバージョンはOpenGL 3.3以降。OpenGL 4.4およびこれ以降のバージョンでは試験が必須項目となる。互換テストを提供することで、各ベンダが提供しているドライバ間の差異を減らす狙いがある。

現在策定が進められている「OpenCL 2.0」では特にCPUとGPUといった異なるプロセッサ間におけるデータの共有などに関する機能の改善が取り組まれている。「OpenCL 2.0」に関しては向こう6ヶ月以内に仕様を策定してリリースが実施される見通し。