NHK教育テレビで6年に渡って放送され、幼児から大人まで広く愛された『おーい! はに丸』のDVD-BOX発売記念イベントが16日、都内で行われ、はに丸とひんべえ、声を担当した田中真弓と安西正弘、"神田くん"こと三波豊和が出席した。

『おーい! はに丸』DVD-BOX発売記念イベントに出席した(左から)三波豊和、はに丸、田中真弓、ひんべえ、安西正弘

20代後半~30代にとっては、「懐かしい」と思わずこぼれてしまうほど、当時、大人気だった同番組。三波は、「当時はいろいろと営業に行きましたが、一番すごかったのは大阪城ホール。『こんにちは~』の声が割れるくらい響いた」と振り返ると、「今でもお芝居をやっていると『見てました』って言われて、本当にうれしいです。一生懸命作りました」と今回のDVD化を心底喜んでいる様子だった。

そして、当時のままに、会見場に登場したはに丸(田中)とひんべえ(安西)は、三波から一番の思い出を聞かれると、「意外に大きいんだよね。観覧に来た子が泣いちゃったこともある」と160cmあるという自らの大きさをネタに。さらに、「始まってすぐの頃にひんべえが倒れた」という衝撃事件も明かした。三波によると、この事件は「(ひんべえの中に入っているのは)大変なんですよ。15分ぐらいが限界かなって当時も話してて。(倒れたときは)打ち合わせをしてたら、ガッチャ~ンって突然音がした」という。

今番組は、基本的に編集作業はなく、一発撮りで撮影されていた。それだけに、スタッフ、出演者たちは相当な苦労をしていたようで、田中からは「私たち(声担当)は、アナブースにいて、下(スタッフや出演者)を見て声を当てていくんです。下が大変だから、私たちが止めるってことはあり得ないんですよ。噛んだからっていうミステイクなんかでは止められなかった」といった話も漏れた。さらに田中は、「『はにゃ~』って言った時に、大きなおならが出ちゃった」こともあったというが、それすら「NGだと思ったらOKが出てる」と話して場を笑わせた。

本作は、1983年から1989年までNHK教育テレビで放送された、大人気子ども番組を待望のDVD化したもの。王子の埴輪をモチーフにしたはに丸とはに丸に仕える馬の埴輪がモチーフのひんべえが、画家のおじさんや神田くん、すみれちゃんと一緒に、ミュージカル形式でさまざまな日本の言葉を学んでいく。

『おーい! はに丸"はに丸 BOX"』(DVD-BOX 上巻)、『おーい! はに丸 "ひんべえ BOX"』(DVD-BOX 下巻)はともに11月27日に発売。