三菱電機は7月11日、エアコンのインバータ駆動用パワー半導体モジュールとして、従来のパワーMOSFETに比べて損失の低減が可能なSJ-MOSFETを搭載した「SJ-MOSFET搭載超小型DIPIPM(製品名:PSM15S92F6)」(定格電流15A、耐圧600V)を開発、2013年8月23日より発売することを発表した。

同製品は、SJ-MOSFETの搭載により低電流域のオン電圧を同社従来品比で約66%低減(1.5A、25℃時)しており、エアコンのエネルギー消費効率を改善することが可能。また、IGBT機能の内蔵により、エアコンの起動時などの高電流域においても消費電力を低減することが可能となっている。

さらに、内蔵ICの短絡保護検知電圧のバラつきを従来品比で半減(10%から5%)し、短絡電流検出精度を向上したことで、インバータシステムの過負荷運転範囲を10%拡大可能となったほか、電流制限抵抗付きBSDの内蔵により、外付け部品数の削減が可能となった。

なお、同製品のサンプル価格は2500円(税別)で、外形サイズ、ピン配置などは従来品との互換性が確保されている。

SJ-MOSFETを搭載した「SJ-MOSFET搭載超小型DIPIPM(製品名:PSM15S92F6)」