The goal of the IETF is to make the Internet work better

Internet Engineering Task Force (IETF)は7月8日(米国時間)、次世代HTTPの策定へ向けた「Hypertext Transfer Protocol version 2.0」の最新ドラフト版を公開した。HTTP/2.0は現行のHTTP/1.1を改良しネットワーク通信の効率を引き上げることを目的としている。ヘッダの圧縮化や並列転送などの機能を取り込むことで高速化を狙っている。

HTTP/2.0はHTTP/1.1の置き換えになることを狙っているが、現在のHTTP/1.1のメッセージフォーマットやプロトコルは継承する内容になっており、セマンティックに関してもHTTP/1.1を引き継いでいる。HTTP/1.1の仕組みを踏襲した上で、高速化が可能になる仕組みを目指している。

HTTP/1.1があらゆるWebアプリケーションやWebサービスで活用されるようになった現在、HTTP/1.1の仕組みそのものがアプリケーションやサービスを高速化するときのボトルネックになりつつある。WebアプリケーションやWebサービスを提供している大手ベンダGoogleはこうした問題に対応するためにSPDYと呼ばれるプロトコルの策定を進め、自社ブラウザおよび自社サーバで採用している。SPDYの取り組みはHTTP/2.0にも影響を与えているものとみられる。