ひとつの結婚観として「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」というものがあるが、男性たちの本音はどうなのだろうか。今回はマイナビニュース会員のうち独身男性200名に、「結婚したら妻に専業主婦になってほしいか」聞いてみた。
Q.結婚したら妻に専業主婦になってほしいですか?
はい 16.0%
いいえ 84.0%
Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)それはどうしてですか?
■家を守ってほしい
・「女は家庭を支えるものという価値観を持っているので」(31歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「自分の考えが古いので、家庭を守ってほしいと思うから」(29歳男性/その他/技術職)
・「家事をしっかり務めてほしいからです」(43歳男性/その他/技術職)
・「掃除とか料理とかきちっとしてほしいから」(43歳男性/食品・飲料/クリエイティブ職)
・「料理を作って家で待っていてほしいから」(28歳男性/食品・飲料/販売職・サービス系)
■子どものため
・「子どもができてからは子どものことを見てもらいたい」(33歳男性/情報・IT/技術職)
・「子どもができたら専業主婦になって子どもの面倒を見てほしい 」(31歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「子どもができるまではならなくていいが、できてからは専業主婦になってほしい」(34歳男性/その他/専門職)
■男の責任
・「男としての責任だから」(54歳男性/医療・福祉/専門職)
・「自分一人で家計を支えられないなら家庭を持つのは無理」(35歳男性/ソフトウェア/技術職)
■家事はやりたくない
・「家事をしたくないから」(29歳男性/自動車関連/技術職)
・「家事を分担するのが面倒」(39歳男性/団体・公益法人・官公庁/その他)
■その他
・「自分の母親も専業主婦で自分もその環境で育ったからです」(34歳男性/医療・福祉/専門職)
Q.(「いいえ」と答えた方にお聞きします)それはどうしてですか?
■経済的な問題
・「公務員でそんなに収入が伸びないので共働きでお願いしたい」(26歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「自分の年収が低いからやっていけないと思う」(30歳男性/商社・卸/営業職)
・「しばらくは共働きで生活を安定させたい」(47歳男性/ソフトウェア/技術職)
・「増税社会で給与が上がっても可処分所得は減少するから共働きが理想」(32歳男性/自動車関連/営業職)
■相手が望むなら
・「好きな仕事ならやめないでほしい」(28歳男性/情報・IT/クリエイティブ職)
・「せっかく勉強してきたものを生かしてほしい」(27歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)
■社会性を保つため
・「社会性を保つために働いてほしい」(30歳男性/医療・福祉/専門職)
・「ある程度社会に出ていないと、世間の感覚とずれるから」(27歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「本人次第だが、専業主婦は物事の考え方に社会性が失われそう」(39歳男性/その他/その他)
■外に出たほうが……
・「外に出ていたほうが人として幅広くいられる」(45歳男性/商社・卸/営業職)
・「仕事を持ちながらの方がうまく家事などをやれそうだから」(26歳男性/医療・福祉/専門職)
■刺激が必要
・「お互い刺激があった方がいいから」(26歳男性/医療・福祉/専門職)
・「女性=結婚したら仕事をしないという固定概念は古いと思うので、パートでもいいから外の空気を吸って刺激を受けてほしいと思う」(25歳男性/自動車関連/技術職)
■家にこもるのは良くない
・「主婦としてこもってしまうと人間としての能力が鈍っていくから」(29歳男性/電機/技術職)
・「いつも家にいるとストレスたまるから、昼間は外で働いてほしい」(31歳男性/金融・証券/専門職)
・「日々家事だけやっていると、必要以上に老け込んでしまいそうだから」(41歳男性/機械・精密機器/技術職)
■その他
・「自分が主夫になりたいので」(36歳男性/医療・福祉/クリエイティブ職)
・「自分が死んでも子供たちを育てていけるように仕事をしていてほしい」(36歳男性/人材派遣・人材紹介/その他)
■総評
「結婚したら妻に専業主婦になってほしい」と答えた男性は、わずか16.0%だった。女性編のアンケートでは、独身女性の32.5%が「専業主婦になりたい」と答えている。男女で考え方に大きなズレがあることが判明した。
専業主婦を希望する男性の意見として最も多かったのは「子どものため」というもの。「子どもがある程度大きくなるまでは子育てに専念してほしい」「家にお母さんがいたほうがうれしいだろうと思う」といった意見だった。子どもがいなければ外で働いてもかまわないという回答もあった。また、家事と育児は女性のつとめ、お金を稼ぐのが男のつとめと男女の役割について考えている人もいるようだ。
一方、専業主婦を望まない男性の意見、第1位は「共働きでないと暮らしていけない」だった。稼ぎが悪いから、自分ひとりの収入ではやっていく自信がない、景気の先行きが不安、などの回答が寄せられている。そこまで切羽詰まっていなくても「遊ぶお金が欲しい」「余裕のある生活をしたい」「一方的な負担は抱えたくない」という理由で共働きを望む人もいた。ずっと家にこもっているとストレスがたまるので良くない、外で仕事をしてリフレッシュしてほしいという回答も見られた。暇すぎて浮気をするんじゃないかと心配する人もいるようだ。
どちらの意見も強制ではなく「あくまで希望」という人が多く、「本人の意思を尊重する」「互いに話し合い納得いくようにやればいい」という回答もあった。専業主婦か共働きか、結婚前にパートナーとしっかり話し合っておきたい問題だ。
調査時期: 2013年6月19日~2013年6月22日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性200名
調査方法: インターネットログイン式アンケート