目黒区美術館は、造形表現の素材としての紙の魅力に迫る「PAPER ― 紙と私の新しいかたち ― 展」を開催する。開催期間は7月20日~9月8日(月曜休館)、開場時間は10:00~18:00(入場は17:30まで)。入場料は一般600円、大高生・65歳以上450円、中学生以下は無料。

植原亮輔と渡邉良重《時間の標本》2007年

鈴木康広《キャベツの器》2004年 photo: Amana Co.,Ltd. / created for“TAKEO PAPER SHOW 2004: HAPTIC”exhibition (2004)

同展は、アートやデザインの手法で、素材としての「紙」の魅力が引き出されている作品に着目。造形的な美しさだけでなく、紙本来の性質をしっかりと示すもの、アートやデザインを見る側に近づけてくれるもの、紙との新しい関わりかたを提示するものなどが出品される。ジャンルを越えて、幅広い活動を展開している作り手が名を連ねており、植原亮輔と渡邉良重(キギ、アートディレクター)、鈴木康広(アーティスト)、寺田尚樹(建築家、デザイナー)、トラフ建築設計事務所、DRILL DESIGN(デザイナー、アートディレクター)、西村優子(アーティスト)が参加する。

寺田尚樹《テラダモケイ 1/100建築用添景セットNo.26 カフェテリア編》 photo: Kenji Masunaga

トラフ建築設計事務所《空気の器》 Photo: Fuminari Yoshitsugu

また、7月21日には、出品作家である寺田尚樹、トラフ建築設計事務所、DRILL DESIGNが出演する「紙にまつわるうすっぺら~い話」と題したクロストークも行われる予定だ(定員は70名、メール、FAX、ハガキによる事前申込制、先着順)。参加費は500円(別途、当日の観覧券が必要)。

なお、同館は1987年の開館以来、美術の素材や画材に目を向けた展覧会やワークショップを数多く行なっている。1990年にも、紙をテーマにした「PAPIER:紙物語-美しく繊細な造形」展を開催し、伝統的なものから現代美術の中に見られるものまで、紙の造形表現を広く紹介した。