パテントリザルトは7月1日、ネットワーク/無線通信機能のゲームに関する特許をスコア化した、「特許総合力ランキング」の調査結果を発表した。同調査は、1993~2013年5月末までに日本の特許庁で公開された関連特許のうち、遊技機やアーケードゲーム機に関する技術を除いた2027件を対象としている。
同社は、特許の質と量を総合的に評価した「特許総合力ランキング」を作成。1位にコナミデジタルエンタテインメント(有効特許件数:291件)が入り、2位はバンダイナムコゲームス(同:169件)、3位に任天堂(同:97件)、4位がセガ(同:67件)となり、5位にスマートフォンゲームを主戦場とするディー・エヌ・エー(同:12件)が名を連ねた。
パテントリザルトは、各社の注目点を挙げており、1位のコナミでは「ゲーム進行度合いに応じて対価データの獲得率が向上し、ユーザに継続してゲームを行わせるための装置、制御方法およびプログラム」の特許を挙げた。
また、2位のバンダイナムコゲームスは、「通信ラインで接続されたゲーム機において、ゲーム展開に対応した実況中継を自動的に行うゲーム実況中継装置」、3位の任天堂は「ユーザが希望する送信側装置から画像を受け取ることが可能な画像通信のためのシステム、装置およびプログラム」の特許が注目を集めている。
5位のディー・エヌ・エーは、該当する分野で2011年以降に12件の出願を行い、いずれも特許登録に至っているという。パテントリザルトはその点で、権利化意欲があると評価し、5位のランクインに繋がったとしている。
なお、その他の注目企業として、カプコンがディー・エヌ・エーと僅差の6位にランクインしている。カプコンは個別の特許をスコア化した「個別力」では1位を記録した。