新生銀行は28日、20代~50代のサラリーマンを対象に実施した「2013年サラリーマンのお小遣い調査」の結果を発表した。同調査は、2013年4月20日~22日の期間にインターネット上で行われ、全国の男性サラリーマン1,048名から有効回答を得た。

まず、1カ月のお小遣い(昼食代含む)を尋ねたところ、平均金額は前年比1,299円減の3万8,457円となり、1979年の調査開始以降では過去2番目、バブル崩壊後では最も少なくなった。

世代別に見ると、前年同様に50代のお小遣いが最も高く、前年比56円増の4万1,331円。次いで、20代が同2,743円減の3万8,480円、30代が同2,976円減の3万7,093円、40代が同469円増の3万6,924円と最も低くなった。

あなたの1カ月のお小遣いはいくらですか?(昼食代含む)(出典:新生銀行Webサイト)

未既婚別では、若い世代が中心の未婚層が前年比4,219円減の4万6,175円となったものの、既婚層は3万996円と約1万5,000円も少なかった。中でも子供がいる層は2万9,552円と未婚層を約3万円下回った。

昼食代の平均金額は518円で前年より8円増加したが、2010年以降のワンコインランチの傾向が依然続いていることがわかった。昼食の内訳を見ると、「持参弁当」が30.7%(前年28.0%)でトップ。以下、「購入した弁当」が24.9%(同25.2%)、「外食」が19.2%(同17.3%)、「社員食堂」が17.2%(同21.6%)と続き、このうち「外食」と「持参弁当」の割合は前年より増加した。

1回の飲み代の平均金額は前年比614円増の3,474円で、2011年の3,450円並みに回復。ただし、1回の飲み代の金額としては、1999年の調査開始以来、3番目に低い金額にとどまっている。

世代別に見た場合、40代と50代の増加が目立ち、40代は前年比905円増の3,525円、50代は同1,284円増の4,114円。未既婚別では、20代の既婚子なし層が2,698円と唯一の2,000円台となったのに対し、50代以上の既婚者は4,772円と5,000円近くまで回復していた。

1カ月の平均飲み会数は前年比0.2ポイント減の2.2回。1カ月の飲み代は7,689円で、過去最低だった前年より746円増加したものの、調査開始以来2番目に低い金額だった。

家計の主導権を握っていると回答した人に対し、今後、お小遣いアップの可能性はあるかと聞くと、「上げる予定」と答えた人はわずか6%だった。一方、「下げる予定」とした人も5.5%となっており、「変わらない」人が88.5%と圧倒的多数を占めた。

地域別に見ると、「上げる予定」と答えた割合は中部・甲信越・北陸圏がいずれも10.4%で最多となったのに対し、関西圏は1%にとどまった。また、九州・沖縄県では「下げる予定」と答えた割合が10.3%で最も多かった。