ボルボ・カー・ジャパンはこのほど、ドライバーが乗車していなくても自動的に駐車場の空きスペースを見つけて駐車するコンセプトカーを発表した。駐車場を走行する他の車や歩行者に対しても、安全かつスムーズに対応するという。

自動駐車イメージ。スマートフォンのアプリで操作できるという

ボルボ・カー・グループのシニア・セーフティ・アドバイザーであるトーマス・ブロバーグ氏は、このシステムについて、「自動駐車の技術によって、ドライバーは駐車場の空きスペースを探すことに時間をかけずに済むようになります。ドライバーは、駐車場の入口で車を降りて、乗るときも同じ場所で車を拾うだけになります」と説明している。

このシステムは道路に組み込まれたトランスミッター「Vehicle2」が重要なはたらきをしており、駐車場に空きスペースができるとドライバーに通知する。ドライバーはスマートフォンのアプリケーションを使い、自動駐車の機能を起動させ、車から離れる。あとは車がセンサーを使用して駐車場の空きスペースを見つけ、そこへ向かって自動走行するという。

自動駐車の機能は、車両 / 歩行者検知機能と自動ブレーキ技術との組み合わせにより、駐車場内の他の一般車両や歩行者に対しても安全に対応する。走行速度やブレーキ操作は駐車場の環境にスムーズに合うように調整される。

ボルボでは、コンセプトカーだけでなく、実際にユーザーに画期的なテクノロジーを搭載した製品を提供することで、自動走行分野のリーダーとなることを目標としている。自動駐車のコンセプトはその開発プロジェクトのひとつ。自動駐車はまだ開発過程にあるものの、2014年末に発表予定の新型車に、自動ハンドル操作機能を初めて導入する予定としている。