クラウドワークスは6月25日、シニア世代(50歳以上)が、どのようにクラウドソーシング(不特定多数の"群衆"に対する業務の外注)を活用し、生活に取り入れているのかについて、利用動向調査を実施し、その結果を発表した。
同調査では、クラウドワークスに登録しているシニア世代の利用者の登録状況並びに契約状況について分析を行ったほか、実際にクラウドワークス上で仕事を受注した経験があるシニア世代の利用者に対し「クラウドワークスの利用動向」に関するアンケート調査を実施し、クラウドソーシングを利用した声についてまとめられている。
発表によると、「シニア世代のクラウドソーシングサービスの利用実態」として、クラウドワークスに登録している40,000人(2013年6月16日現在)のうち、シニア世代(50歳以上)の利用者は2,649名で、全登録者のうち6.6%を占める。利用者の最年長は85歳(実際に仕事を受注した経験がある最年長は79歳)で、登録人数は2012年6月からの1年間で約14倍となっており、シニア世代においても、インターネットを活用して、仕事を受注しようとする動きが加速しているという。
「クラウドソーシングを利用しているシニアユーザーの収入」では、シニアユーザーの3分の1が、クラウドソーシングを活用して毎月20万円以上の収入を得ている結果となった。クラウドワークスを利用しているシニアユーザーが仕事から得ている収入を見てみると、75%が毎月1万円(年間12万円)以上の収入を得ており、36%が毎月20万円(年間240万円)以上を稼いでいる。また12%の人は年間500万円以上の収入を得ていた。
「クラウドソーシングを活用するシニアユーザーの仕事スタイル」では、クラウドワークスを利用しているユーザーのうち、53%がフリーランスとして仕事を受注している人であり、残りの47%を、主夫や主婦などの在宅ワーカーと、パートタイムや正社員でお仕事をしながら副業としてクラウドワークスを利用する人が占める。
「クラウドソーシング利用者の仕事への意欲」では、クラウドワークスに登録しているシニアユーザーのうち、74%が東京以外に住んでおり、アンケートに寄せられた声としても「田舎に住んでいても、都心の若い人と競い合えることが刺激になる」という声や「クラウドワークスでお仕事していると、都心に住んでいるような感覚になる」という声があるという。
「クラウドソーシングの利用継続意向」では、クラウドワークスを実際に利用してみて、良かったと思う点について、60%の人が「空き時間を利用して収入が得られた」、40%の人が「新しい楽しみが出来た」、34%の人が「発注者との良い出会いがあった」と回答している。
なお、同アンケートの調査方法として、調査期間は2013年6月12日から6月18日、対象はクラウドワークスで実際に仕事を受注した経験がある利用者、有効回答数は129、年齢は50代~70代となっている。